TALKING MOON

高中正義「SEYCHELLES」と、SADISTICS

2017年08月27日(Sun) 23:30:28


また、高中の夏がやってきた、な~んて(笑)

まあ、僕の青春時代?では、こんなフレーズが巷でよく漏れ聞こえていたが。
今の時代で夏に高中をヘビロテしている人はどれだけいるだろう。

とにかく、この夏は、個人的にwalkmanの中身は、高中の「SEYCHELLES」と、彼が在籍していたSADISTICSの1stを入れていて。

高中のギターをこんなに夏にヘビロテしたのは数十年ぶりである。

ということで、音楽ブログらしく?上記の2枚を独自レビュー(たんなる個人の思い入れ)します。


レビューにあたって、いちいち資料は引っ張り出しませんが、上記のアルバムが出来された1976~7年頃は、いわゆる日本のフュージョン界の黎明期。
もちろんその後も数々のスーパー・グループなりユニットが排出されてきましたが、まだフュージョン自体が市民権を得ていない時期によくもまあ、こんな1千万年通用するようなアルバムを作ってしまったものであります。

まず、SADISTICSの1st。
メンバーは、高中をはじめ、他のメンバーすべてが言わずと知れた凄腕の面々で、また、年齢的にもとても油の乗った時期。
ドラムの高橋幸宏氏は、プレイヤーとしては、個人的にはこの時期が一番好きですね。

というわけで、とても高度なインプロピゼーションを醸し出せるメンバーが、また練りに練って繰り出すアルバム・コンセプト。

アルバム自体が壮大な海賊?航海絵巻となり、曲と曲とのつながりでさえ一つの重要な物語を醸し出し。
要するに捨て曲一切なし。

とても唸りたいのは、なんといってもドラムとベースのからみ。
後藤次利氏は、おそらくプレジョンベース独特の、乾いてハッキリした輪郭を持った音を鳴らし。
そこに高橋氏の抜けの良いスネアが絡むとSADISTICSの大まかなスケッチが出来上がる、という感じ。
一曲目の「rio de janeyo」は、実は、いわゆる「高中ワールド」を世に知らしめた、最初の曲に違いない。

そういう意味でもこのアルバムは画期的でもっと評価があってもいいのだが、なんといっても前身の「ミカバンド」があまりにも凄過ぎて(笑)

最後の「Far Away」は、とてもゴージャスで、メンバーの想い々々の演奏が、今井裕氏の一級ストリングス・アレンジ(ストリングスをこの時期に、日本のロック・フュージョンに取り入れるということ自体が、とても画期的だったのではないでしょうか、ドアーズがストリングスを取り入れた衝撃度と一緒だ^^;)と相交わって航海のフィナーレを演出しています。


続きまして、高中の「SEYCHELLES」。

僕も結構、高中好きとして、彼のアルバムをいろいろ聴いている方だが、おそらくその中でも一番の名盤がこれだと思う。

このトロピカル御曹司は、この「トロピカル」というコンセプトを考えるにあたり、あの細野晴臣氏までも参考にしたというウワサがありますが、見事、細野氏とは180度路線の違うトロピカルに踏み出せて、当時の巷を安堵させております(^^;

メンバーなんですが。これがSADISTICSのメンバーから、なんと高橋幸宏氏を除く面々と、代わりに入れたドラムが、当時の細野氏との親交も厚い林立夫氏であります。

当時は、なにか確執でもあったんでしょうか(笑)

まあ、結果的に林立夫氏のどっしりしたドラムでもって、後世にまで伝えられること間違いなしの名曲「SEYCHELLES」が出来上がったわけであります。
(この「SEYCHELLES」は、SADISTICSでは幸宏氏も叩いていますけどね)

自分は、個人的にこの曲を初めて耳にしたのが中学生の時でしたが、当時は、とてもこの曲のコード進行が印象的でしたね。

とにかく、夏に合う。


この2枚をもって、SADISTICSは解散しますが。

ある意味、この2枚でもって、日本のフュージョン界のパイオニア・バンドは、その大部分を語りつくせていた、のかもしれません。





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