TALKING MOON

加藤和彦さんが亡くなって

2009年11月10日(Tue) 23:45:46

一ファンの分際で、実は、かなりショックを引きずっている。

個人的に、音楽をやることに、いろいろあって疲れてしまうことが多くなっていた時期に、突然舞い込んできた訃報。

意欲を無くしてしまっただけでなく、あれから、ほとんど生活の中で音楽を聴かなくなっている。


加藤さんの作品の思い出は、僕にとっては、高校の時にラジオで聴いた「ガーディア」。

美しい曲です。


このアルバムは、知った時期が、もう廃盤だったし、まったく手にいれることが出来ずにいて。
近年、加藤さんのアルバムがいろいろ再発になったのを機に、それとなくタワレコでチェックしていたのだけれど、この「ガーディア」は見つけることはなかった。


あらためて思い知らされるのが、加藤さんが、いままで、どのような思いで音楽と対峙していたのかが解からない、ということ。

加藤さんに関する、いろいろなブログを読んだ。

あの俳優の西郷輝彦さんは、彼の死を「許せない」と言っている。

これは、いままでありがとう、という気持ちと同時に、ささやかに全身全霊で彼のファンでいる人の、実は、彼に対する正直な気持ちの代弁と思う。

もともと、薄々は気付いていた。
音楽では何も救えない、ということを。

いろいろな音楽を好きになったけれど、そのことが、自分の人生に、本当の意味でプラスになったのかどうかは、いつも疑問で。
それで、音楽からまったく離れた時期もあったけれど、たかが音楽、されど・・・という思いで、再び自分のやりたいことを始めたつもりだった。
まあ、自分のやりたいことの具現化は、今の時点だって、まだなにもやれていないに等しいけれど。

それなのに、加藤さんは。
音楽には何の力もない、と踏まえている人だと思ったのに。

全力を挙げて不幸に突き進んでしまった。

そのパワーは、本当は恐ろしい。
まわりの人間は、時にそのパワーに翻弄されてしまうことだってあるんですよ。

中学から聴き始めた、ミカバンドの英国ライブ盤。
日本のロックのパイオニア、とかいう以前に、どれだけ当時、僕は救われたことか。

あれは、救われた、と思い込まされただけなのか。




今も、もがいているようなところがあるけれど、ふらふらと、今日、某タワレコに入った。


加藤さんの「ガーディア」に、やっと出会えた。

でも、まだ泣けない。


今は、音楽を聴いても聴かなくても、泣きたいのだ。
加藤さんの切なるファンでいる人は、特に幸せにならなくてはいけない。
加藤さん、そうだよね。


今は、ただ泣きたいのだ。
最近は、いろいろなきっかけで、アンビエントに向かっている。
「ガーディア」と共に、三田格氏監修のアンビエント・ミュージックと、エレグラのチケットと。

留まっても苦しいし、行動も苦しいが。

ただ、泣けるだろうか。



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